公開:2022.12.27 12:29 | 更新: 2023.09.28 10:12
(開催日:22年12月26日)
<プロに学ぶお仕事講座>「見えないから気になる地下の世界 下水道のこと、もっと知ろう!」を開催しました。
今回初めて開催した「プロに学ぶお仕事講座」。第1回は大阪市下水道部下水道課の管渠(かんきょ)担当の中川さん、菅さんのお二人からレクチャーでした。
下水道ってそもそも何だっけ?
というところから、管渠(かんきょ)担当というお仕事は何をしているのか、大阪市の下水道管をインターネットで簡単に調べる方法まで、色々深く(下水道だけに!)掘り下げました。
当館でもお渡ししている「大阪市の下水道」の冊子は下水道の役割やそれぞれの施設・設備のことまでよくわかる内容になっているので、その内容も含めてレクチャー開始。
「管渠担当」の「管渠」、とは下水道の管路、くだ、パイプのこと。管渠担当のお二人は、下水道管路が古くなり過ぎる前にチェックして工事の担当の人に直す箇所や危険な場所も合わせて教えているそう。
お二人が時折はさむ質問にも、みんな手を挙げて答えてくれました。
例えば、「下水道ってあふれたらどうなる?」の質問に、サッと手を挙げるみんな。
すぐに「壊れたら道にあふれる!」「水が汚いまま流れていってしまう」という答えを返してくれました。大正解でした。
他にも、「下水道管が古いままだとどうなる?」の問いには、「アスファルトに大きな穴が開いてしまう」ということがあるそうで、「ニュースで見たことがある!」という声も挙がっていました。
なので、下水道が古くなっていないかチェックして、工事の指示をされているとのことでした。直接工事をするわけではないからこそ、図面という絵を使って、工事する箇所や近くの危険性も知らせて工事を行うんですね。そっか!図面ってすごいんだ。
この図面!今回のイベントでは大阪市の下水道の図面を実際に見ることができました。
一般への下水道図面の公開は今回が初めてのことだそうです。期待が高まります。
今回見せてもらった3種類の図面、平面図は上から見た図面、縦断面図は横から切ってみた図面、横断面図は下水道管を輪切りにして見た図面ということでした。
一気にプロになった気分だったね!カッコイイ!!
さて、もう一つ、とびっきりの情報を教えてもらいました。
大阪市では自分の家の前を走っている下水道管の太さや厚みなどの情報をホームページで公開しているそう。これはもう10年以上前から公開されているそうだけど、大阪市以外の市では公開されていない市も多いそうです。みんなの家の前の下水道管について、「大阪市下水道台帳」で検索して見てみてね。今回のレクチャーで知ったことから思わぬ発見があるかもしれないね。
質疑応答や問いかけも尽きない中、時間が残りわずかに。
本日のもう一つのお楽しみ、マンホールのペーパークラフトづくりに移ります。
マンホールはふたの部分だけのことかと思われがちですが、今日のお話で下水道に向かう縦の筒のことだったとわかりましたね。まずは厚紙にプリントしたマンホール型をはさみでチョキチョキ。
ふだんは無地のマンホールですが、今日はカラフルに絵を描いてペーパークラフトを作っていきました。
それをのりで貼り付けて…。マイ・マンホールの出来上がり!!
それを、街の背景にさしてみると…できた!私の下水道!!
マンホールペーパークラフトの完成でした。
レクチャーで教えてもらったとおり、斜めになっていないと流れていきません。
斜めになった下水道をところどころの抽水所のポンプで高さを上げて、また下水処理場に運んでいることがばっちりわかっちゃいました。
下水道・マンホール博士になったみんなでした。
次回の<プロに学ぶお仕事講座>は1月9日開催の「水の流れを知ってみよう~使った水はどこへ行くの?~」です。残席わずかです。ぜひ早めにお申し込みください。