公開:2023.01.19 09:05 | 更新: 2023.09.28 10:22
(開催日:23年1月15日)
<プロに学ぶお仕事講座>「無人島で水をつくろう!冒険少年少女!」を開催しました。
今回で第3回目の「プロに学ぶお仕事講座」。
今回は私たちが日ごろ使っている上水道や下水道、水環境を守るため、必要な施設を企画、設計するお仕事のプロにお越しいただきました。
まずは下水道や下水処理場のしくみについて学びます。
スライドでわかりやすく説明いただきました。
大阪市の下水処理場の数などや、1日に処理される水の量は京セラドーム何個分!?など
大阪ならではお話もあり、みんな興味津々です。
次はお待ちかねの実験タイム。
スライドで勉強した下水処理の過程のうちのいくつかを体験し、
汚い水をキレイな水に変えていきます。
まずは透視度の確認です。
ペットボトルの底につけた印が見えるか見えないかを確認します。
実際の下水処理の現場では「透視度計」という道具を使って、どれくらい汚れているか確認するそうです。
濁って見えない様子を確認したら、次は撹拌・凝集を体験します。
今回の講座ではミョウバンを使いました。
汚い水にミョウバンを入れてくるくる混ぜると…
なんと!うわずみの水と泥、黒い粒の層となって汚れが分かれているのがはっきりとわかります。
これが撹拌(まぜる)、凝集(かためて、しずめる)という作業なのですね。
実際の現場では水に含まれているものや汚れ具合等で、入れる薬品の種類や量を変えているそうです。
汚れが沈むのを待つ間には、サイフォンの原理を使った水の移動法に挑戦。
実際の下水関連施設でも使用されており、水で満たした管を通って高いところから低いところへ水を移動させます。
今回はストローを使いましたが、これがなかなか難しい!!
みんな苦戦していましたが、講師のお兄さんたちと一緒に挑戦し成功させることができました。
大きな汚れを取り除いたら、パックテストという試験薬で水の汚れ具合を調べます。
透明には近づいたけど、まだまだ汚い水のようです。
さらにキレイな水にするために、
炭のカップにうわずみ水をいれてまぜまぜ。
炭には水の中の有害な物質を除去してくれる力があるそうです。
次は大人気の濾過実験。
今回は濾過装置も手作りします。
綿、砂、小石の順にペットボトルにつめたら濾過装置の完成!
炭ごと濾過装置に水を流し込むと…より透明な水が出てきました!
最初の泥水と比べるとこんなにきれいになりました。
あらためてパックテストをしてみると、少しキレイになったことがわかりました。
透視度も一目瞭然!
水がきれいになるまでにはたくさんの工程があることが学べましたね。
たくさんの実験ができて大満足のみんなでした。
今後のイベントにもご期待ください!