公開:2023.03.13 11:41 | 更新: 2023.09.28 10:30
開催日:23年3月12日
水や自然環境に関するSDGsや社会課題をテーマとした「みずから考える上映会」、3月は映画『ハッピー・リトル・アイランド~長寿で豊かなギリシャの島で~』を上映しました。
ギリシャでは2010年頃から経済危機により3人に1人が貧困で、若者の半数は無職になり、
希望を失った「ロストジェネレーション」と呼ばれる若者たちの多くはギリシャを離れ、海外に逃れたいと思うようになりました。
そんな経済状況の中、自給自足的で経済危機とは無縁なイカリア島に移住した若者を追ったドキュメンタリー映画でした。この島の人々は長寿として知られています。
島はとても美しい海に囲まれていて、映画の中に登場する住人たちは、決して裕福ではなくても日々の生活に幸せを感じていました。
島の老人たちは外からくる若者を温かく受入れる風潮があります。
この魅力的な島に夢を抱いて来た若者たちですが、中には自給自足の生活の厳しい現実を知る人も。
それでもそれぞれ未来を切り開き、自分らしく生きていこうとします。
映画の中のキーワードは“助け合い”でした。
自給自足という言葉からは自分の努力だけで生活していくイメージがありますが、先住人たちは周囲の多くの人々と協力し合って生きていました。
参加された方たちは、美しく豊かな自然と、人々の温かさ、自給自足や地産地消により経済状況に影響されない島の映像を通して、自身のこれからの人生を考えられたようです。
長寿の老人たちの言葉をメモしている方もいらっしゃいました。
感想の一部をご紹介します。
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・ギリシャの美しい風景を楽しみながら、人生における大切な言葉をたくさん聞けました。
・長生きは幸せがあってこそ意味がある。「幸せだから長生きする」という視点も気づきがあって良かった。
・良い映画だった。人生を考える上で、特に変化を求めないで幸せに生きることができることを学ぶ。
・「助け合う」ということはどちらかというと苦手なことであったが、この映画を見て必要なことだと感じた。
・日本の過疎地にも、このように若者が移り住めるようになると良い。そのためには外から来る人を受け入れる文化が必要。
・自給自足の生活が心を豊かにすると思った。
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これからの生き方のヒントになりそうな映画と評判でしたので、次回3月24日(金)もぜひ参加ください。