公開:2023.05.26 07:23 | 更新: 2023.06.01 10:36
(開催日:2023年5月21日)
水を使った実験や、水環境、自然環境について学ぶ「水と自然の科学教室」シリーズ。今回は「虹」のお話です。
会場に集まったみんなに「虹を見たことがある人?」と聞いたところ、ほとんどの人が見たことがあるとのことでした。それでも虹はいつも見たい時に見えるものではないからワクワクしますよね。
じゃあどんな時に見えるかな?と聞くと、「雨が降って晴れた時」など、説明してくれるお子さんもいました。
まずはスライドを使って、虹が見える条件や、いろんな色に見える理由を話しました。
雨上がりに急に晴れた時がチャンス!そんな時は太陽と反対の方向に向いてみてくださいね。もしかしたら見れるかもしれません。
なんとなく知っていた「虹」という存在の正体がわかったところで、光の屈折で虹色に見える現象をシャボン玉で見てみました。
今日つくるのは”半円”シャボン玉。
まずはシャボン玉が紙の上で割れにくいように、丸い画用紙に特製しゃぼん玉液を塗ります。
よく見ると、シャボン玉の表面は虹色。光の屈折が起こっているんですね。さらに「てっぺんがどんどん黒くなっていく!」という発見も。興味を持って観察する、大事ですね。なぜ?と思う気持ちが、また新たな発見につながります。
せっかくシャボン玉をつくる機会なので、あと2つシャボン玉をつかった実験をしました。
一つ目は、同じ高さにシャボン玉を集める実験です。
重曹とクエン酸を水槽に入れます。そこに水をそそぐと・・・?
泡立ちました!これはみんな大好きなバスボムと同じ材料なんですよ。
そこに向かってシャボン玉を吹きかけます。普通うまくいくと、シャボン玉が同じ高さに並びます。
なぜかというと、重曹とクエン酸で二酸化炭素が発生します。シャボン玉の中には空気が入っているので下に落ちようとするのですが、空気より軽い二酸化炭素が水面にあって、その浮力が働くからです。
反応中は泡の勢いでシャボン玉がつぶれたり、時間が経つと二酸化炭素が薄くなったりして、この実験はなかなか難しく、みんな何度もチャレンジしてくれました。
そして最後の実験は「水中シャボン玉チャレンジ」です。
シャボン玉液をストローに含ませて、上から落とします。絶妙な高さと量のバランスができた時、水中に不思議な透明の玉が現れます。
この現象は、シャボン玉の周りに空気があって、ただの水なら”表面張力”で空気はすぐに消えてしまうけど、洗剤が入った水では液体同士が引っ張り合う力が弱まって、空気の膜が長持ちするから起こるんですね。
こちらの実験は最初苦戦していましたが、後半うまくいく人が続出!コツをつかんだようです。
シャボン玉はテンションが上がりますね!みんな楽しんでもらえたのが何よりでした。
みんなのアンケートからは「虹のしくみがわかった」「いろんなシャボン玉ができて楽しかった」などの感想をいただきました。「シャボン玉の中に空気があることが驚いた」など、初めて知る機会になったこともうれしい限りです。
実験大好きなみんな、これからもワクワクしながら探求できることをするので、また来てね。