公開:2023.08.29 05:05 | 更新: 2023.09.29 11:21
(開催日:2023年8月11日)
大阪市下水道科学館が出張ワークショップを開催しました。
行き先は、昨年当館でろ過実験を開催してくださった大阪市水道局 水道記念館で、2回目のコラボとなります。
水道記念館は東淀川区柴島にあり、柴島浄水場の旧ポンプ場として大正時代から使われていた建物はレトロでとても趣があります。
館内は水道事業の役割や水の大切さ、浄水場の仕組みなどについて、グラフィックパネルを用いてわかりやすく紹介されていました。日が差し込んで明るい空間にいろいろな展示があって、ワクワクしました。
ライブハウス風の「水道ろ過ンロール!!!」コーナーでは、個性あふれるキャラクターの映像が流れていてとても楽しい雰囲気でした。キャラクターの大ファンと思われるお子さまが、すっかり覚えた歌を一緒に歌っているのがかわいらしかったです。
朝からご家族での来館でにぎわっている中、イベントが始まりました。当館のチラシを見た方もたくさん来てくださったそうです。ありがとうございます!
コラボ企画は何をしようか、やはりそれぞれの共通テーマである「水」を使ったものを、と水道記念館の方と検討しました。
せっかく私たちがご一緒させていただくので、下水道についても知っていただけるものが良いな、ということで、今回は『スイーツオブジェをつくって災害時トイレのことを知ろう! 』を開催することにしました。
給水ポリマーはほんの少しの量で、たくさんの水を吸う性質があります。おむつや保冷剤に使われていることが有名ですが、今回は下水道科学館として、災害時にトイレが流せなくなった時に携帯トイレ用に使用されることをみなさんにお伝えしました。
そして、そのポリマーの水を吸う力を感じてもらうため、スイーツ風のオブジェをつくっていただきました。
小さじ半分ちょっとのポリマーに、コップ1杯の水を入れてかき混ぜると・・ぐんぐん水を吸ってゼリー状に!
さらにかき混ぜると、まるでかき氷みたいな見た目になりました。
そこにシロップみたいに、好きな色水をかけてもらいました。
色を組み合わせてもいいと知ると、ほとんどのお子さんが2色以上でつくりました。どんなイベントでも色付けは子どもに大人気の要素です。混ぜると何色になるか、など、いつだって想像力をはたらかせて楽しんでいます。
そこまでできたら、次のコーナーで、いよいよデコレーションです。
ホイップクリームにはみなさんテンションが上がっていました。まるでケーキやパフェをつくるみたいにしぼります。実は粘土なので少々力がいりましたが、この工程が大好評でした。
最後はチェリーをイメージした飾りと、「食べられません」のプレートを添えて、完成!
夏にぴったりのおいしそうなスイーツのオブジェができました。
ポリマーは少しずつ水が蒸発して小さくなっていくので、きれいな期間はそんなに長くないですが、アロマオイルなどを垂らしてしばらくの間芳香剤としても楽しむこともできますよ。
参加いただいたみなさまからは「吸水ポリマーは、非常時に使えるしインテリアとしてもよかったので、活用していきたい」「楽しく勉強になった」「お手軽にかわいい作品ができ上がり、子供たちが大喜びしていました」などの感想をいただきました。楽しみながら学んでいただけたならとってもうれしいです!
今回のような企画が楽しかった、またしてほしいというお声もいただいたので、またぜひコラボさせていただきたいと思います!楽しみにしていてくださいね。